さて、少々時間空いてしまいましたが、界面活性剤の続編。
天然の界面活性剤と合成界面活性剤があって、
そのうち合成界面活性剤は肌によくないということです。
■界面活性剤の種類■
①天然界面活性剤とは
界面活性剤には合成由来のものだけでなく天然由来のものもあることをお伝えしました。
天然由来の界面活性剤は、レシチン、カゼイン、サポニンなどがあります。
が、まーピンとこないでしょう。
例えば「レシチン」は卵の黄身に含まれていて、
油を含んでいるマヨネーズが他の材料と均一にクリーム状態を維持してるのは「レシチン」の影響です。
また、へちまなどの植物に多く含まれている「サポニン」は昔から石けんの代わりに洗浄剤として使われていました。
これらは、天然成分ですので、健康や美容に悪い影響を与えることはありません。
②合成界面活性剤とは
合成界面活性剤は、水と油など、本来なら混ざりあわない性質の異なる物質の「界面」にはたらき、二つを馴染ませ、混じりあうことができるように人工的に合成された物質のことです。
この合成界面活性剤は、クレンジング剤や乳液、クリーム、シャンプー、リンス、食器洗い洗剤や洗濯用洗剤、そして農薬にも含まれています。それは合成界面活性剤には、洗浄作用・保湿作用・浸透作用・乳化作用・柔軟作用などの様々な作用があり、どのような目的で配合するかにより種類が変わります。
(参考)合成界面活性剤の作用と用途
・洗浄作用:油性の汚れに吸着して、水とともに流し去る作用。
洗顔料やシャンプーなど。
・乳化作用:混ざり合わない物質を、分離させずに均一にする作用。
乳液やクリームなど。
起泡作用:混ざり合わない物質を、気体側に疎水基、液体側に親水基を向けて泡を発生させる作用。
・洗顔料、ヘアムースなど。
分散作用:混ざり合わない物質を、液体の中に均一に散らばらせて安定させる作用。
ファンデーションや日焼け止めなど。
・浸透作用:液体の界面張力を下げ、濡れやすく、且つ、なじみをよくする作用。
美容液や育毛剤など。
・殺菌作用:表面が負の電荷を帯びたものが多く、電気的に吸着し洗い流す作用。
逆性石鹸など。
・帯電防止性:水を吸収しやすく、膜を作り、滑りやすくすることで、静電気の発生を抑える作用。
ヘアリンスや静電気防止スプレーなど。
合成界面活性剤の肌への影響
合成界面活性剤は、人工的に合成された物で、自然界には存在しない物質です。
そのために、人間の体の中に入るとこの合成成分を分解することはできません。
毎日使用すると、1回の量は微量かもしれませんが、少しづつ蓄積されていきます。
そして、この蓄積された合成界面活性剤が活性酸素を発生させると言われています。
この活性酸素は細胞を傷つけたり、酸化を促進し、シミやくすみの原因になると共に肌老化を早めてしまいます。
また、合成界面活性剤は分解しないので肌にとどまるために、肌にとって大切な表皮常在菌を殺菌したり、肌の重要な機能であるバリア機能を壊していきます。また肌に浸透するとき、他の合成成分も一緒に肌の中に入っていくためにたんぱく変性を起こして肌を委縮させるとも言われています。このようなことにより肌の保湿力は低下し、乾燥肌や敏感肌を進行させると共に様々な肌トラブルを引き起こします。
パッケージの全成分表示を見ると、合成界面活性剤を使っているかどうか確かめることができますので、購入時にご確認されることをおすすめします。
こうなると結構色々使えないものが周りにある。
なんもかんも、買う時怖いってなるよね。
現在、合成界面活性剤は数千種も存在すると言われています。原料、製法などにより肌、環境への効果や影響はさまざまです。私達の生活に欠かせない界面活性剤もありますので、上手に界面活性剤を選択されることをおすすめします。
今巷にはびこってるのは、硫酸系です。
で、おそらくこれから注目されるのが酢酸系の界面活性剤。これ、肌に負担なしでとてもよい。
近年特許が切れたのでこれからどんどん各社出しそうな気もする。
てことで、界面活性剤全てがだめなわけではない。
合成界面活性剤に注意。
また界面活性剤については勉強してちょいちょい書きます。
過去にも書いてると思いますが、私も界面活性剤全てがどう良くない!と思ってたら時期あるので天然ものや、酢酸系はよいとわかった今と言ってることちぐはぐなることもあるかと思います。
記事は基本最新情報を読んでくださいまし。
情報更新されてて、過去に太鼓判押したものがど返しされることもあるかと。
ご了承ください。
ほなほな